知恵を絞った薬医門
本堂新築から6年の歳月を経て、再び山門新築のお話をいただいた隨縁寺様。厳しい制約の中でご住職様の長年の想いを、知恵を絞って形にしました。すでにあった築地塀を利用することから、自ずと柱の位置が決まり、道路境界ぎりぎりまで軒を出し、ここにワンボックスの車が出入りできることが条件。ここに匠弘堂としてこだわりの勢いある破風板で厳格な切妻屋根を表現しました。
髙橋副棟梁コメント
薬医門は2度めの墨付けです。建築条件が厳しい中、当社の設計部門が苦労して設計したものを注意深く原寸図に起こし直しました。仮組中にはご住職様に工房まで来ていただき、イメージ以上との感想だったので一安心でした。おかげで現場建方もスムーズに進めることができました。渾身の屋根の曲線を感じてもらえれば幸いです。