京都伏見 守りのお猿さん
1638年、京都伏見の地に開山された歴史がある、明寿院(みょうじゅいん)伏見庚申堂。明治期に廃仏毀釈に合い、当時の護摩堂を移築して本堂として使用されています。その本堂奥の庫裡の正面に玄関唐破風を付けて欲しいというのが依頼でした。既存建物の軒先をかわしながら、やさしく気品のある唐破風に仕上げました。庫裡との取り合い壁には「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿の彫刻で飾り付けました。
横川社長コメント
厳しい建築条件と工期の中、設計と大工がやり戻りが無いよう慎重にかつ迅速に進めました。当初の計画図面より豪華な方向に変えていただいたことも、モチベーションも上がったと思います。唐破風の原寸図と各彫刻役物のデザインは、若手設計士と若手大工でまとめさせましたが、びっくりするくらいの素晴らしい出来栄えで、匠弘堂の技術力と行動力が存分に発揮できたと思います。