SDGsへの取り組み
SDGsとは
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月の国連サミットで採択された2030年までの国際目標です。SDGsについて詳しくはこちら|外務省
先人から学ぶ 匠弘堂のSDGs
「スギは舟に使え、ヒノキは宮殿に使え」
奈良時代に書かれた日本書紀にこのような一節があります。
「木の文化」と言われてきた日本の文化は、それぞれの時代・様々な地域で、建築はもちろん生活に必要な道具のほとんどを木で作ってきました。
また、自然崇拝の対象である山や森には神が宿るとされ、「木を大切にする」ということもまた日本人の生活や文化の基盤となっています。
匠弘堂宮大工は、木を扱う業界の担い手として、世界に誇る日本の伝統的木造建築技術を正しく受け継ぎ、これを変えることなく正確に次世代へと伝えることで、「日本の木の文化」を守りたいと考えています。
こうした取り組みがSDGsの観点からも地球環境の保護に貢献し、持続可能な社会の形成につながっていくと信じています。
国産材使用による森林保全への貢献
SDGs目標の項目
古来、日本人は、島国に備わった森林と水という資源を大切に有効利用してきました。特に日本の自然環境を保護するために森林資源の保全が必要です。匠弘堂では、国産材を積極的に使用することで需要促進に貢献し、ひいては森林保全に貢献しています。
匠弘堂では「国産材使用による森林保全への貢献」として下記のターゲットに取り組んでいます。
- 11.4 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。
- 12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
- 15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
日本の木造建築技術と文化の継承
SDGs目標の項目
匠弘堂をはじめとする宮大工業界は、1000年以上の歴史がある木造建築技術を正しく継承し、正しく使い、古い建物の修理修復等で保存維持に活用しています。また、新築工事においてもその技術を使い未来へも伝える努力をし、日本の木造建築文化の伝承に貢献しています。
匠弘堂では「日本の木造建築技術と文化の継承」として下記のターゲットに取り組んでいます。
- 4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
- 8.6 2020年までに、就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。
- 15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
健康経営
SDGs目標の項目
私たち匠弘堂のスタッフ(宮大工・設計士)は全員タバコを吸いません。これは起業当初から実践していることです。また毎年の健康診断や半年毎の社員面談で、心身ともに健全な身体をサポートしています。今年から社外相談医制度の導入、病気入院時の医療費の一部カバーなど、ワークライフバランスを目指します。
匠弘堂では「健康経営」として下記のターゲットに取り組んでいます。
- 3.a 全ての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
- 8.1 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を保つ。
- 16.5 あらゆる形態の汚職や贈賄を大幅に減少させる。
未来への人材育成
SDGs目標の項目
自社の社員はもちろん、会社の垣根を超えた様々な工務店の若い大工が匠弘堂に集まり、ともに学び、時には意見をぶつけ合う場を提供しています。志をともにする仲間で社寺建築業界を盛り上げていこう、それが匠弘堂の思いです。
匠弘堂では「未来への人材育成」として下記のターゲットに取り組んでいます。
- 4.3 2030年までに、全ての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
- 8.3 生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。
- 9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
- 10.2 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
日本の木造建築技術を広く世の中に
SDGs目標の項目
「宮大工の技術を広く世間に伝えたい。」
その思いで、創業後まもなく社寺建築業界ではじめての公式サイトを開設しました。現在はSNSも活用し、社寺建築・宮大工に関する情報を随時発信しています。また、工房や工事現場の見学会実施、オープンファクトリーイベントへの参加、訪問講義、シンポジウム等のパネラー登壇など、社寺建築の素晴らしさを世の中に広めていきます。
匠弘堂では「日本の木造建築技術を広く世の中に」伝えるため下記のターゲットに取り組んでいます。
- 8.1 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を保つ。
- 15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
- 17.17 さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。