沖縄で世界遺産の仕事にたずさわる
沖縄県那覇市首里城、2000年に世界遺産に登録されました。この歴史的・文化的価値ある仕事に参加するチャンスをいただき、本当に光栄です。匠弘堂が初めてたずさわる首里城の建物は奥書院です。沖縄式の建物は日本と中国の融合した独特の建築様式であるため、原寸図・施工図ともに神経を使いました。屋根は寄棟ですが振れ隅となっており、屋根勾配が微妙に異なります。現在はメインである正殿の内部拝観からそのまま奥書院内部につながるコースになっているようです。匠弘堂の仕事を沖縄でもぜひご覧ください。
有馬棟梁コメント
沖縄式の書院造りを学ぶために、工事前に文化財指定されている中村家住宅など勉強しました。独特の造りにはじめは戸惑いましたが、全ての仕口・継ぎ手を図面化して事前に確認することで不安を取り除きました。台風に強い造りは、本当によく考えられています。ちょうど北海道の仕事と同時進行していたこともあり、那覇から新千歳空港まで飛んだ時は服装に困りました。