防災のかなめとしての社寺建築
西本願寺の防災センター。災害が起きた時でも決して倒壊しない構造として、壁式コンクリート構造の方式に、寺院建築風の屋根をかぶせています。本山境内にあることから、周囲景観に合う木造にしか見えない意匠を目指しています。これを貫徹するために技術的に難しい納まりを検証し、現場では匠弘堂の大工が高い技術力を発揮しました。
有馬棟梁コメント
壁式鉄筋コンクリート造に木造の屋根を不自然なく組み合わせる形式への挑戦。屋根は桁とコンクリート躯体への取り合いが難しいポイントでした。また桁下の造作では、柱と窓と躯体が取り合うところが最も高いハードル部分。ここは匠弘堂の設計部門が複雑な納まりを解き明かし、現場で見事おさめることができました。