匠弘堂のこだわり

祈りを込める仕事

信仰を支える建物を新たに生み出すとき、設計図をもとに宮大工が屋根の曲線を「原寸図」に起こし普請の第一歩が始まります。そして、宮大工自らの目で確かめた材木を丁寧に刻み、百年二百年と愛されることを目指して、精魂込めた技術を惜しみなく注ぎ込んでいきます。

建物を長く持たせるために架構・継手仕口・工法を徹底的に吟味します。さらに、吉野桧を中心とした国産材を使用することにより、確かな品質だけでなく歴史や環境も守っていきます。

長い歴史を乗り越えてきた大切な建物を先人から受け継いだ「歴史のバトン」として、これからの未来へとつなぎます。弊社設計室と連携して既存状態を調査し、作成した報告書に基づいて修理・修復・改修計画をご提案の上、心をこめて施工いたします。

匠弘堂の宮大工は、建ち起こしやジャッキアップなどによる根本的な構造修復を行うことが可能です。緻密かつ正確な技術力により建物と人の未来を紡いでいきます。

失われてしまった過去の歴史的文化的伝統的価値を現代に蘇らせるお手伝いをいたします。復元意図を十分に理解した上で、残された資料を手がかりに材木の種類や工法を選び、施工上生じる様々な構造的ハードルを解決しながら復原を進めてまいります。

それぞれの建物の「姿」が想起させる歴史的本質を汲み取り、世代を超えた未来へのタイムカプセルとして技術の粋を結集し日本文化の精華を表現します。

調査や企画の段階から店宮大工の技をいかんなく発揮することにより未来を見据えた実現可能なご提案を行います。宮大工と設計士が「超・協力体制」ですべての問題に対処するこの手法は千年以上の歴史を紡ぐ社寺建築を支え続けてきた本来の在り方です。

施工上の問題点の抽出、解決策のご提案、正確なお見積もりの作成。これらを同時に進行することは可能なのは、調査・設計・施工を一貫して自社で行う匠弘堂だからこそです。